News Release 

安全性の高い細胞療法により多発性骨髄腫と闘う患者のT細胞が増強される

American Association for the Advancement of Science

多発性骨髄腫に対して、体内でがんと闘うT細胞を増強する治療法のヒトにおける安全性が、再発性または治療抵抗性の多発性骨髄腫患者23例を対象とした臨床試験により示され、有効性の予備的所見が得られた。この治療がどれだけ有効かを明らかにするにはさらなる研究が必要であるが、今回の試験結果は、この治療レジメンが他の細胞療法より安全である可能性、および進行多発性骨髄腫患者のアウトカムを改善する可能性を示している。多発性骨髄腫患者では、標準治療により最初にある程度効果が得られても無効になることが多く、この疾患には治癒のための治療選択肢はなかった。細胞療法、例えばがん細胞に対する攻撃力を高めるために遺伝子改変を行った免疫細胞であるCAR T細胞などは、80%超という有望な奏効率を示したが、治療1年目以降に再発する患者が依然として多く、また重度の副作用を発現することがある。したがって、より安全であり、より長期にわたり持続的な効果を示す新規治療に対するニーズは高い。Premal Lullaらは、この両方の問題に取り組むため、患者23例から得た細胞を用いて自己多抗原関連特異的T細胞を作製した。細胞の遺伝子改変を行う代わりに、著者らは5つの多発性骨髄腫関連蛋白質に対して最も強い反応を示した受容体を有するT細胞を分離して増殖させた。著者らはこの細胞を患者21例に注入したところ、この治療には全般的に高い忍容性が認められ、強度の副作用が発現した患者は1例のみであった。患者3例で客観的臨床的奏効が認められ、著者らは活動性疾患患者の生存期間は平均で治療後22ヵ月であると指摘した。Lullaらは、この治療法の有効性をさらに確立するために、より多くの患者をサンプルとした第2相または第3相試験が必要となろう、と注意している。

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