News Release 

物理学ベースの方法による差し迫った大きな太陽フレアの予測

American Association for the Advancement of Science

新たな研究によると今までよりも優れた精度および信頼度で宇宙天気擾乱を予測することができる可能性があり、当該研究では差し迫った大きな太陽フレアの予測について物理学ベースの方法が紹介されている。太陽フレアは、太陽外気圏における電磁放射、プラズマおよび荷電粒子の大規模爆発であり、捻じれた磁場に蓄積されたエネルギーが突然放出されることによって引き起こされ、これらの捻じれた磁場は視認できる黒点の周りで発生する。太陽フレアから出るX線およびしばしばこれらに付随する太陽からの物質放出によって、地球が強力な宇宙天気による影響を受けることがあり得る。宇宙飛行士、人工衛星ならび送電網および無線通信などの地上技術システムが危害を受けることがあり得る。グローバル社会がますますこれらの技術に依存しているので、差し迫った大きな太陽現象を予測して、発生時の警告時間を改善するための信頼できる方法がますます必要になっている。太陽の磁気活動に関する数十年にわたる研究およびほぼ連続的な監視にもかかわらず、太陽フレアが発生する具体的な条件およびメカニズムは不明なままであり、予測はとりわけ困難である。以前の方法よりも高い信頼度で大きな太陽フレアを予測することができる予測モデルである「κスキーム」を草野完也らは紹介している。物理学ベースのスキームを使用して、電磁流体力学的不安定性の臨界閾値を導出することにより、草野らのアプローチでは、定常的な太陽磁気観測を使用して、大きな太陽フレアが差し迫っている時期を予測している。太陽フレアの発生場所およびエネルギー放出量も予測する。今回の論文の著者らは、自身のモデルを検証するために、2008年から2019年までのNASA太陽観測衛星SDO(Solar Dynamics Observatory)のデータを分析し、κスキームによってほとんどの大きな太陽フレアの発生時期、場所および大きさを最大20時間前に予測することができることを発見した。関連するPerspectiveにおいて、Astrid Veronigは今回の方法によって太陽フレアがどの様にしてなぜ発生するのかに関して我々の理解がどの様に向上するかについて考察している。

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