News Release 

ラッコがいないと、温暖化によってアリューシャン列島の岩礁が減少する

American Association for the Advancement of Science

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ラッコはウニを捕食し、ウニの個体数を抑制している。ラッコがいなくなるとウニの個体群は爆発的に増加する。それによってケルプへの食害が発生し、ケルプの森は減少する。北太平洋の冷たい海では、石灰化する寿命の長い藻類はこれらケルプの森の主要な構成要素である。Douglas Rasherらは、アラスカのアリューシャン列島でラッコの個体数が減少し続けると同時にウニがこの藻類を大量に食い荒らしていること、および、海水温の上昇と酸性化による藻類の抵抗力の低下でこの食害の悪影響が増大していることを示した。ラッコ減少と温暖化という破壊的な結果を招く組み合わせは、生息域のキーストーン捕食者の健全な存在が気候変動の影響を緩和するためにどう重要かを示している。Rasherらはウニによる食害の影響を定量化すべく、2014~2017年に岩礁の上に残ったウニの食痕を調査した。ウニは気候変動によって脆くなった岩礁に深く噛み付くことができる。ひと噛みで7年かかった藻の生長分をかじり取ったり、藻が新たに生長する能力を低下させたりしていた。今回調査を行ったアリューシャン列島の6つの島では、3年間で岩礁の平均減少率は24%、石灰化した全岩礁構造の64%にまで至っていた。Rasherらは、岩礁浸食はラッコの減少およびその結果としてのウニの爆発的増加とともに始まったと述べている。

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