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総微生物研究によりウガンダにおける小児の脳疾患の原因候補が示された

American Association for the Advancement of Science

Research News

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IMAGE: CT brain images from patients with post-infectious hydrocephalus (PIH), non-postinfectious hydrocephalus (NPIH), Paenibacillus infection (Paeni), or cytomegalovirus infection (CMV). This material relates to a paper that appeared in the Sep.... view more 

Credit: [Credit: J.N. Paulson et al., Science Translational Medicine (2020)]

ウガンダの乳児100名の解析により、新生児における感染後の危険な脳液蓄積に関与する可能性がある新種の細菌が特定された。因果関係を確定するにはさらに研究が必要であるが、この結果は、世界の小児に対する脳神経外科手術の最も多い原因である感染後水頭症の原因微生物の同定を進展させるものである。微生物の特定は、依然として発展途上国の大きな健康上の負担であるこの疾患のより有効な予防・治療戦略への道も拓くと考えられる。誕生直後の血液感染症から回復した乳児が発症することが多い感染後水頭症の症例は、年間400,000例あると推定されている。この疾患は理論的には予防可能であるが、科学者は流行地域でどの種の微生物が感染後水頭症を引き起こしているのか確信がもてないままである。そのため、臨床医には予防ツールがなく、罹患した小児の脳損傷と死亡を予防するために高価な脳神経外科手術に頼っている。Joseph Paulsonらは、細菌、ウイルス、真菌のDNAを検索するため、2グループのウガンダ人乳児(感染後水頭症の乳児64名と非感染性水頭症の乳児36名)の血液および脳脊髄液試料のシーケンシングを行った。その結果得られた遺伝子像から、感染後水頭症群では細菌Paenibacillus属の新しい株が優勢で、重度の脳損傷と関連していたが、非感染性水頭症群にはみられなかったことが示された。研究チームはPaenibacillusがサイトメガロウイルス(小児と成人の両方によくみられるウイルス)感染と高頻度で共存していることも指摘した。Paulsoらは、この研究は地域が限定されており、Paenibacillusとサイトメガロウイルスの正確な関係を説明できていないことを警告している。しかしながら、彼らは、総微生物研究法が、世界の他の場所で感染後水頭症の他の原因微生物を同定するうえで役立つと考えられると述べている。

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