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マウスにおいてアルツハイマー病の治療化合物が最後の砦となる抗菌薬に対する細菌耐性を破壊する

American Association for the Advancement of Science

Research News

神経変性疾患に対する試験治療薬が、感染症の合併症で生命を脅かす敗血症の原因となる細菌に対する「最後の砦」となるポリミキシン系抗菌薬への耐性を逆転することもできる。マウスで得られたこの所見は、PBT2と呼ばれるこの化合物のリパーパシングにより、細菌感染症の患者にとって重大な脅威をもたらすポリミキシン耐性の問題に医師が取り組む上で有用となり得る。敗血症は様々な細菌種、例えばグラム陰性細菌である大腸菌、緑膿菌、および肺炎桿菌などによる感染症の患者で発生する可能性がある。抗菌薬耐性の拡散により、これらの細菌の多くがファーストライン抗菌薬と、他のすべての選択肢で効果が得られない場合にのみ用いられるポリミキシン系抗菌薬の両方に耐性を生じるため、敗血症の危険性がさらに高まることになる。考え得る1つの解決法は、他の疾患の治療を目的とした薬物を研究してリパーパシングを行い、抗菌薬耐性を獲得した細菌を標的とすることを目指すことである。David De Oliveiraらはこのようなアプローチを、ハンチントン病およびアルツハイマー病の治療を目的に第2相試験で検討中の試験化合物であるPBT2に適用した。著者らは、PBT2はポリミキシン耐性を有する肺炎桿菌や緑膿菌において鉄や亜鉛などの金属をかく乱して、これらの細菌をポリミキシン治療に対して再感作したことを見出した。PBT2をポリミキシンと併用したところ、侵襲性が高いポリミキシン耐性の肺炎桿菌株による敗血症を有するマウスにおいて、大幅に生存率も高まり、体内の細菌量も減少した。著者らは、ヒトにおいてPBT2をポリミキシン系抗菌薬と併用する上での安全性および臨床上の利益を確立するために、さらなる研究が必要としている。

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