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脳損傷マーカー候補は脳卒中の評価と治療の参考になる

American Association for the Advancement of Science

Research News

研究チームが、神経系に存在するタンパク質によって、脳卒中を起こした患者の脳損傷の重症度と長期転帰が予測できることを発見した。様々なタイプの脳卒中を起こした患者464名のデータの解析結果から、脳組織の損傷を評価できる信頼できるマーカーを臨床医に提供できる可能性がある。これによりリハビリテーション戦略が促進され、新しい治療の試験が合理化されると考えられる。脳卒中は世界の死亡と身体障害の主因であるが、患者の転帰は様々である。一時的な軽度の症状のみの患者もいれば、死亡する患者や永続的な身体障害がみられる患者もいる。米国国立研究所脳卒中スケール(NIHSS)などの現在の臨床評価システムは、患者の実際の組織と神経の損傷の程度との関連性が低く、臨床医が転帰を予測し治療プロトコールを適合させる能力を妨げている。しかしTania Gendronらは、3種類の脳卒中を起こした患者314名のデータに基づき、血液中の神経フィラメント軽タンパク質(NFL)濃度が脳卒中後の重度の脳損傷および不良な生存率と一貫して相関していることを発見した。Gendronらは、追加して、脳卒中を起こした患者(計150名)2群と健康対照者48名から得た血漿試料を用いてこの関連性を確認し、NFL濃度が低い患者では脳卒中の6ヵ月後に日常機能が良好に回復したことを明らかにした。Gendronらは、臨床に応用するための1つの重要な段階は、血中NFL濃度が脳卒中後のどの時期に長期転帰と関連するようになるかを正確に決定することであると述べている。

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