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ヨーロッパ人到着以前にアマゾン川流域の広範囲で人口減少および森林再生が見られた

American Association for the Advancement of Science

Research News

新しい研究によると、アマゾン盆地全域で採取された化石花粉の記録から、アマゾン川流域における人口減少とその結果起こる森林再生は、ヨーロッパ人が到着する数世紀前に始まっており、17世紀に観測された大気中二酸化炭素の減少には関与しなかったことが示唆されたという。この研究成果は、アマゾン川流域の景観に人類が及ぼした影響について、新たな見識をもたらすものである。南米の海岸から欧州人が初めて上陸すると、それに続いて病気や戦争、奴隷制度、集団虐殺などが容赦なく持ち込まれ、ついに「アメリカ先住民の大量死」として知られる悲惨な人命損失に至った。推定によると、アマゾン川流域では1492年以降に先住民の90~95%が死亡したという。その結果、それまで農地だった広大な土地をはじめとして、多くの居住地が放棄されたため、アマゾン盆地全域で森林再生が急激に進んだ。この急激な森林再生によって、大気中二酸化炭素(CO2)濃度の著しい減少(この異常な減少をオービス・スパイクという)が、1600年代初頭に始まったと考えられてきた。Mark Bushらはアマゾン川流域の39ヵ所で化石花粉を採取し、過去2000年にわたる森林被覆の変化を調べた。Bushらは、「大量死」の期間中に森林花粉が増加した場所の数は、減少した場所の数とほぼ同じだったことを見出し、「広範囲で同時期に起こった森林再生は大気中CO2濃度を減少させるのに十分だった、という仮説は事実上排除される」と述べている。データによると、多くの場所で、ヨーロッパ人到着の300~600年前に土地放棄および森林再生が始まったことが示唆されるという。著者らは、950~1500年前に土地放棄を引き起こしたメカニズムは特定されていないと述べる一方で、環境の変化、ヨーロッパ人到着以前の感染症大流行、および/または社会闘争のカスケード効果が関与していた可能性を示唆している。それでもやはり、アマゾン川流域の一部地域では、ヨーロッパ人到着時すでに先住民人口が減少しつつあり、ヨーロッパ人との接触が致命的な影響を及ぼして減少が加速したことには変わりない。

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