image: Lions are among the large carnivores that have been reduced world-wide by over-hunting. Here, a female lion rests in Zambia's Liuwa Plain National Park. This material relates to a paper that appeared in the Dec. 18, 2015, issue of <i>Science</i>, published by AAAS. The paper, by Scott Creel at Montana State University in Bozeman, MT, and colleagues was titled, 'Questionable policy for large carnivore hunting.' view more
Credit: Scott Creel
肉食動物の狩猟を規制する多くの政策では個体群統計や個体群動態に対する狩猟の悪影響について認識も取組みも適切ではないと、今回のPolicy Forumの著者らは述べている。世界各地で陸生の大型肉食動物の個体数は減り続け、生態系の構造や機能に重大な影響を及ぼしている。Scott Creelらが、2008年に狩猟禁止が解禁になった米国西部でのオオカミ猟を例に、現在の狩猟政策が生態学の理論やデータと上手く合っていない4点を強調している。政策の不適切さを明確に示していているのがオオカミの推定個体数における州ごとの相違である。アイダホ州では2008年から2013年で22.4%減少したとする一方で、モンタナ州では増加したとしている。Creelらによると、モンタナ州ではこの期間にスタッフとボランティアを新たに募ってオオカミの個体数を監視したが、目撃したオオカミの数は生存しているオオカミの絶対最小数だという主張は誤りだという。さらに狩猟に関する政策は境界線に従っていても、オオカミがそうすることはない。国立公園や質の高い生息地、その他の「安全地域」以外の場所での狩猟がこういった地域内の個体群動態に影響する可能性が実証されている。米国西部のオオカミを一例として取り上げて注目したが、大型肉食動物に関する多数のあまりにも不適切な狩猟政策はロッキー山脈に生息する象徴的なこの灰色の動物以外に他の種にまで及んでいるとCreelらは強調している。
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