非活断層に水を注入すると、その断層に沿って非地震性すべり（検出できる地震がない動き）が起こる可能性があり、このすべりが間接的に微小地震を引き起こすおそれがある。これが、Yves Guglielmiらが実施した制御実験の結果である。彼らは、フランス南東部の地下実験施設付近にある天然の断層に流体を注入し、リアルタイムでこれらの事象を観測した。この種の誘発地震は、天然ガスや石油の探鉱による廃水注入が原因で発生する地震が増えていることから、研究者の間で非常に注目されている。Guglielmiらの実験では、流体が充填された断層の摩擦がどの程度、この断層に沿ったすべりに寄与しているかをわかりやすく示している。このケースでは、この断層の上で充填された水が毎秒4�mという非常にゆっくりとした非地震性クリープを引き起こし、その後、毎秒10�mというより高速な地震性すべりと連続的な微小地震へと変化した。Francois Cornetが関連のPerspectiveで述べている通り、今回のような実験は、地震の引き金となる可能性よりもむしろ、非地震性すべりにおさまるレベルに注入流量を維持する可能性によって、注入サイトの現場監視に役立てられるかもしれないことを示している。
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Article #17: "Seismicity triggered by fluid injection-induced aseismic slip," by Y. Guglielmi; P. Henry at University of Aix-Marseille in Aix-en-Provence, France; Y. Guglielmi; P. Henry at CNRS in Aix-en-Provence, France; Y. Guglielmi; P. Henry at Institut de recherche pour le d�veloppement (IRD) in Aix-en-Provence, France; F. Cappa at University of Nice Sophia-Antipolis in Sophia-Antipolis, France; F. Cappa at CNRS in Sophia-Antipolis, France; F. Cappa at Institut de recherche pour le d�veloppement (IRD) in Sophia-Antipolis, France; F. Cappa at C�te d'Azur Observatory in Sophia-Antipolis, France; F. Cappa; J.-P. Avouac at California Institute of Technology in Pasadena, CA; D. Elsworth at Pennsylvania State University in University Park, PA; J.-P. Avouac at University of Cambridge in Cambridge, UK.
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