News Release

ニュースパッケージで未知の部族との接触問題を取り上げる

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

このニュースリリースには、英語で提供されています。

アマゾン川流域の孤立部族と部外者との接触が増加しているため、南米の科学者らおよび政策決定者らは、この熱帯雨林から出てきた人々へのアプローチについての再評価が求められている。この特別ニュースパッケージでは、Science の通信記者であるAndrew LawlerとHeather Pringleが、それぞれペルーとブラジルから報告を行っている。両国とも、相次ぐ未知の部族との遭遇への対応を迫られている。Lawlerは、孤立部族民と、自分たち自身が現代世界とごく最近接触したばかりというペルーの土着村民との接触を報告した。主要な懸念事項は、木こり、炭鉱夫、宣教師、麻薬密売人、およびテレビ番組撮影クルーからも伝播される疾患であるが、これらの人々は孤立部族にとって他の脅威ももたらすという。Lawlerはカヌーで熱帯雨林の奥深くに入り込み、十数年前に森から出てきたEpaという名の男の所在を突き止めた。また、ペルー政府には孤立部族民を保護する準備がないようであると警告し、これほど多くの部族が今姿を現すことを選んだ理由を理解するためにさらなる調査を求めている。別の論文でPringleは、ブラジルのNational Indian Foundation(FUNAI)によって確立された保護システムについて、またこのシステムが数年来損なわれてきたという批評家の意見を報告している。このシステムの確立に協力した「辺境民」とのインタビューは、現在同システムを弱体化させている可能性のある、政治的および経済的利害を明らかにしている。3本の短い論文では、辺境の村落への道路の建設や、かつては孤立した社会を森の外に誘い出すために用いられた「誘引地域(attraction front)」についての議論を取り上げている。Robert WalkerとKim Hillによる関連するEditorialでは、現在の妥協的(middle-ground)アプローチ と「そっとしておく(leave them alone)」戦略に対して警告を発し、それらに代わって孤立部族と安全に接触するためのより協調的な取組みを主張している。オンラインコンテンツとして、ショートビデオ、およびマルチメディアストーリーが用意されている。Science ニュースのこの特別パッケージは、危機報道ピュリッツァー・センターから資金援助を受けている。

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