2026年4月、奈良先端科学技術大学院大学(学長:塩﨑一裕、以下 NAIST)と沖縄科学技術大学院大学(学長:カリン・マルキデス、以下 OIST)は、日本国内における外国籍博士人材の採用・育成・定着を推進するための新たなプラットフォームとして「外国籍博士人材の採用・育成サロン」を立ち上げます。その第一歩として、2025年度下半期を本サロン構想期間と位置づけ、2025年10月20日(月)に第1回キックオフセミナー(オンライン)を開催いたします。本セミナーでは、両大学における博士課程留学生・修了生の実態や特色あるキャリア支援の取り組みを紹介したうえで、サロン立ち上げの背景から企業・行政・大学が共に取り組むべき課題や可能性について考えます。
第1回キックオフセミナー開催概要
- テーマ: 『 NAIST・OISTの外国籍博士人材とは 』
- 日時: 2025年10月20日(月)10:00 ~ 11:30 (オンライン開催)
- 対象: 企業人事・研究開発責任者、大学関係者、行政機関政策担当者、報道機関 等 。参加希望の方は、以下のフォームよりご登録願います。
https://oist.zoom.us/meeting/register/mZFnzuxqQQqgADlyhrgmcg - 目次:
- 開会挨拶
NAIST理事・副学長(教育担当) 加藤 博一 - 講演①「NAISTの留学生キャリア支援体制とサロン立ち上げの想い」
NAISTキャリア支援部門 UEA・特命助教 谷口 直也 - 講演②「OISTにおける留学生キャリア支援体制」
OIST 研究科長オフィス プロフェッショナル・キャリア開発プログラムスペシャリスト プカ あや - 閉会挨拶
OIST 研究科長 トーマス・ブッシュ
- 開会挨拶
- 言語: 日本語 (通訳なし)
- 後援: 内閣府(調整中)、日本貿易振興機構(ジェトロ)
本サロンの意義と目的
現在、日本の産業界は労働力不足とグローバル人材獲得競争の中で大きな転換期を迎えています。高度な専門性(博士号)と国際性(外国籍・英語力)を兼ね備えた外国籍の博士人材は、日本の最先端研究・産業を支える即戦力かつ将来の中核人材として期待されています。しかし現状では、企業・大学・行政の間で、ビジョンや取り組み、知見の共有が限定的であり、真の改革には多層的な対話と戦略的協働が不可欠だと考えます。NAISTとOISTは、これまでの博士留学生支援の経験を融合し、産学官の垣根を越えた対話と協働を通じて、日本における外国籍博士人材の活躍促進を目指します。
主な活動内容
本サロンは、以下の4つの柱を中心に活動を展開します。
- 国内企業における好事例の共有と課題の可視化: 外国籍博士人材の導入・定着に成功している企業の事例を共有し、課題を明確化します。
- 大学における取り組みの社会浸透: 博士留学生の獲得・育成・キャリア支援に関する大学の取り組みを社会に広く発信します。
- 行政との連携による政策提言: 行政機関と連携し、政策提言や施策の実効性向上に貢献します。
- 持続可能なエコシステムの構築: 産学官が共創する、外国籍博士人材が活躍し続けるためのエコシステムを構築します。
セミナーシリーズ開催予定
- 第1回: NAIST・OISTキックオフセミナー(2025年10月)
- 第2回: 「ダイバーシティ推進と多様性経営 ― 外国籍博士人材への期待」(2025年11月頃)
- ロート製薬元取締役(CHRO)、高倉&Company合同会社共同代表 髙倉 千春 氏
- 第3回: 「大学支援フォーラムPEAKS博士人材の活躍に向けた産学官連携プラットフォームの活動及 び今後の展望について(仮)」(2025年12月頃)
- 内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局 大学改革・ファンド室 企画官 河村 雅之 氏
- 第4回:「トヨタグループにおける海外グローバル開発での外国籍博士人材の活躍事例」(2026年1月)
- トヨタコネクティッド ビジネスインキュベーション室 室長 野本 雅史 氏
- トヨタコネクティッド ビジネスインキュベーション室 新技術開発グループ ラオ ブライアン 氏(NAIST修了生)