News Release

赤ちゃんのためのベッドサイド用ポータブル脳スキャナ

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

研究者らは、臨床診療において乳児の脳活動のイメージングを行うため、大がかりなスキャン機器を用いないポータブルの非侵襲的かつ直接的方法を開発し、他の技術では現在達成できない高解像度によりけいれん発作のモニタリングに用いた。この新規技術により乳児の脳活動について得られる洞察は、神経疾患に対する治療法の革新への道を開き得る可能性がある。このデバイスは、カスタムデザインによる、心電図ビデオと重量がわずか40グラム(ほぼゴルフボール程度の重さ)の超音波プローブの組合せから成る。Charlie Demeneらはこのデバイスを用いて、脳の小血管内における血流の微細な変化をマッピングし、神経活動の電気シグナルとの関連を検討した。このプローブの測定データにより、眠っている健康な新生児6例において静睡眠と動睡眠(明確に定義された2つの精神状態)が区別された。研究者らはまた、このデバイスを用いて薬物抵抗性の発作性疾患を有する乳児2例で脳活動のモニタリングを行い、赤ちゃんの皮質全体に広がる神経血管活動の変化を検出し、発作が発生元となる脳領域を突き止めることができた。著者らによれば、この新規技術は安価で使いやすいため、新生児に対するベッドサイドでの脳イメージングの標準法となる可能性があるという。

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