News Release

人間による狩猟のせいで鳥類と哺乳類の個体数が大幅に減少している

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

Hunting By Humans Significantly Reduces Bird and Mammal Populations

image: Seizure of illegally hunted animal carcasses in Cameroon. This material relates to a paper that appeared in the April 14, 2017, issue of Science, published by AAAS. The paper, by A. Benítez-López at Radboud University in Nijmegen, Netherlands, and colleagues was titled, "The impact of hunting on tropical mammal and bird populations." view more 

Credit: © LAGA (The Last Great Ape Organization: http://www.laga-enforcement.org/)

熱帯林では狩猟が行われている地域において、鳥類と哺乳類の個体数が大幅に減少(それぞれ53%と82%)していることが、新しい研究によってわかった。構造的には手つかずに見える多くの森でも、狩猟によって野生生物に大きな圧力がかかり、個体数が大幅に減少する可能性がある。熱帯地方における狩猟の影響について理解を深めるため、Ana Benítez-Lópezらは、南米とアジアとアフリカに生息する合計97種の鳥類と254種の哺乳類を研究した、176の研究を分析した。彼らはこのデータを用い、狩猟が行われている場所と行われていない場所を比べることで、哺乳類と鳥類の総数の減少を推定した。その結果、狩猟が行われている場所で鳥類と哺乳類の個体数が大幅に減少しているのが判明しただけでなく、個体数減少と、狩猟者の進入地点や都市の取引市場や保護区からの距離との間に、直接的な関係があることも判明した。例えば、哺乳類の個体数密度は非保護区内よりも保護区内のほうが高かったが、保護区内であっても近くで狩猟が行われている場合は哺乳類の数に悪影響が及んでいた。これ以上の生物減少を食い止めるためには、熱帯生態系の保護区と非保護区の両方で、野生生物の狩猟を持続的に管理する方策を立てることが急務である、と著者らは述べている。狩猟による圧力が高い場合でも小さな哺乳類は大きな種よりも一貫して数が多かった。これは、著者らによると、おそらく人間が中型(および大型)の哺乳類を好んで狩猟する結果として、小さな種は捕食圧や競争が和らぐからだろうという。これらの結果は、Justin S. BrasharesとKaitlyn M. GaynorによるPerspectiveでも取り上げられている。

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