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Cooper’s Ferryでの考古学的発見により人類最初のアメリカ到達は16,000年以上前であったことが判明

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

新しい報告によると、アイダホ州西部にあるCooper’s Ferry遺跡での考古学的発見によって、人類がこの地域に移住し始めたのは約16,500年前と考えられることが示された。この発見によって、南北アメリカ大陸に人類が定住した時期が最終氷期の大陸氷床を通るベーリング地峡とその他の北アメリカ大陸を結ぶ無氷回廊が出現する前にまで拡大され、一番初めのアメリカ大陸到達は太平洋沿岸の海岸であったという広がりつつある見解に裏付けが得られた。人類が初めて南北アメリカ大陸に到達し、定住した時期とその経路は依然として考古学者らの間で議論を呼んでいる。長きにわたって有力な説では、人類はまず北アメリカとそれ以外の地域にベーリング地峡東部から氷床の後退によって開いた無氷回廊を通って入ったとされている。これは約14,800年前にコルディレラ氷床とローレンタイド氷床を隔てた回廊である。しかし小規模ではあるが成長している研究グループによると、人類はその回廊が出現するかなり前の後期更新世に氷床の南に到達、定住しており、移動ルートは太平洋沿岸だという。Loren DavisらはCooper’s Ferryからの新しい発見を提示しており、それが16,560~15,280年前に人類の初期の進入が繰り返された証拠となっている。この遺跡最古の遺物から、広く普及したクローヴィスパレオインディアン文化に見られる基部の広い有樋尖頭器の技術より古い時代の樋状剥離のない石の有茎尖頭器の技術が使われていたことが示された。Davisらによると、Cooper’s Ferryの独特な有茎尖頭器の年代、デザインおよび製造はアジア北東部の後期更新世の遺跡で発見されたものとよく似ているという。すべてを考え合わせると、今回の研究結果は人類が16,000年以上前に初めて太平洋沿岸に沿って移動してきたことを示唆している。

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