News Release

高用量中和抗体によりHIVに対してヒトを保護できる

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

2016年に開始されたAntibody Mediated Prevention(AMP)研究の2件の臨床試験では有意な有効性は示されなかったが、Denis BurtonはそのPerspectiveの中で、AMP研究の結果はAIDS研究におけるランドマークとなるものであり、広域中和抗体(bnAb)がHIVの一部の株への曝露に対してヒトを保護し得ることを初めて示したと主張している。Burtonによれば、AMP研究のデータは、治療群とプラセボ群の間で感染患者数における有意差を示すことはできなかったが、それでも今後のHIVワクチン開発および受動免疫戦略におけるbnAb使用にとって計り知れない意義を有するという。AMP研究では、最近発見されたHIV bnAbであるVRC01の免疫療法への適用について評価が行われた。これについて、動物モデルを用いた研究の結果を考慮しながらBurtonは、高い血清抗体価による治療目的の抗体注入により、様々なHIV株に対する広域防御作用が得られる可能性を示唆する試験のデータについて、またこれらの知見が今後のヒトにおけるHIV bnAbの臨床試験のより良い実施のためにいかに用いることができるかについて論じている。「全体的にみれば、AMP研究のデータはいつか役に立つであろうし、HIV感染に関して、またウイルス感染の制御における中和抗体の役割に関して、間違いなく新たな洞察を提供してくれると思われる。」

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