News Release

一部のSTEM分野の研究における根強いジェンダーギャップに取り組む

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

Policy ForumではJoseph Cimpianらが、STEM分野でのジェンダーギャップの改善を目指した現在の教育政策の盲点を明らかにし、学生の成績についてより細やかな介入を行う必要があると述べている。男女格差という観点では全てのSTEM専攻が平等というわけではなく、男女比を同じくするための教育政策にもかかわらず、一部の分野では顕著な差異が根強く残っている。生物学、化学、数学、他の多数のSTEM専攻では、男女比は現在ほぼ同等であるが、物理、工学、コンピューターサイエンス(PECS)といった分野では男女比は4対1に留まっている。Cimpianらは全米約6,000人の生徒をその高校および大学時代を通して追跡した米教育省の2009年高校長期調査を利用して、成績とPECS研究専攻の間の男女差において見落とされていた重大な関連を評価した。その結果、PECS専攻に入って継続しているのは非常に能力のある女子学生より成績の悪い男子学生の方が多い。また、PECS分野を専攻する女子学生は同輩の男子学生より成績が良い。このパターンは、研究内容や政策によって成績の良い女子学生にPECS分野の研究をさせることに成功しても、他の要因が、成績の悪い男子学生をPECSに引き込むことはできたとしても、平均以下の成績の女子学生にこれらの分野には入りたくないと思わせる可能性があることを示唆している。これらの要因への対処なくして、PECD分野の根強いジェンダーギャップが他のSTEM分野のように完全になくなることはないと考えられるとCimpianらは述べている。

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