image: Assortment of CLIPPIR diamond offcuts used in the study. The largest is 9.6 carats. These diamonds could be analyzed by destructive means (polishing to expose inclusions) whereas many other diamonds studied were polished gemstones that were only borrowed and studied non-destructively. This material relates to a paper that appeared in the Dec. 16, 2016, issue of Science, published by AAAS. The paper, by E.M Smith at Gemological Institute of America in New York, N.Y., and colleagues was titled, "Large gem diamonds from metallic liquid in Earth's deep mantle." view more
Credit: Evan Smith
巨大ダイヤモンドの詳しい調査の結果、これらの大きさが並外れているだけでなく、起源が他とは異なっていることが示された。これらの宝石の原石に埋め込まれた鉄の小片は、特別なガスに囲まれており、液体金属が起源であることが暗示されるとともに、地球深部における金属飽和状態も裏付けられたと研究者らは述べている。現在まで、地質学者らは、1905年に南アフリカで発見されたカリナンダイヤモンドや、2015年にボツワナで発見され、広く知られているレセディ・ラ・ロナ原石のような巨大ダイヤモンドの起源について頭を悩ませてきた。歴史的に、そのような巨大ダイヤモンドは宝石としての高い価値をもつこと、また地質学的起源を明らかにする可能性のある包有物をこれらが含んでいることが稀であったという事実のため、これらの研究はほとんど不可能であった。今回、Evan Smithらは、米国宝石学会による格付け作業のために毎日届けられた数千個のダイヤモンドを検査し、検出可能な包有物のある適切な大きさの試料を探した。研究者らは、30個を超える並外れて大きい原石の中に金属鉄の小片を発見した。これらの小片が、巨大ダイヤモンドの結晶成長のための媒体であり、形成方法の異なるより小さな寸法の他のダイヤモンドと区別されると今回の論文の著者らは述べている。巨大な宝石用原石の中にある金属の包有物は、（電子を供給する）還元ガスに囲まれており、地球の外核に金属を沈殿させた可能性があると長らく考えられていた地球のマントルの反応について直接的な証拠が提供された。今回の発見は、炭素のような揮発性物質が、地球の内部を長期間にわたってどのように循環するか理解するために重要である。
###
Journal
Science