特定のキラリティを有するミクロンサイズのコロイド状クラスターを、折り紙DNAのストランドを用いて正確に組み立てる方法が開発された。この技術の進歩により、粒子集合体に対するさらなる制御能力が得られ、その結果として稀な光学的、電気的、磁気的特性を有する粒子の研究および利用に役立つと考えられる。今回Matan Yah Ben Zionらは、コロイド粒子の表面を覆い、形状を表面に合わせることのできる、堅固なL字形のDNAを作製した。次いで、予備のストランドを有する別のコロイド粒子をDNAと組み合わせて、DNAが指定する角度をもつクラスターを作製することができた。さらに著者らは、3つの異なるコロイド粒子を1つを中心として配置するように制御することで、クラスターのキラリティを調節して「右利き」または「左利き」のクラスターを作製できることを示した。
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