News Release

ヒトと野生動物の共生を示す甘い例

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

A Sweet Example of Human and Wild Animal Collaboration

image: Yao honey-hunter Orlando Yassene holds a wild greater honeyguide female (temporarily captured for research) in the Niassa National Reserve, Mozambique. This material relates to a paper that appeared in the July 22, 2016, issue of <i>Science</i>, published by AAAS. The paper, by C.N. Spottiswoode at University of Cambridge in Cambridge, UK, and colleagues was titled, "Reciprocal signaling in honeyguide-human mutualism." view more 

Credit: Claire N. Spottiswoode

モザンビークのハニーハンターたちが蜂蜜のある場所に案内して貰いたいと羽を持つ相棒である鳥たちに呼び掛けると、鳥たちは実際にその特別な呼び声を聴き分け、それに応えることが新しい研究で確認された。この結果によって協力を求める人間の呼び声に鳥が特定の意味をどう付与できるかが明らかになり、これは人間と野生動物の共生の珍しい例であることが示された。ノドグロミツオシエ(Indicator indicator)は人間にとってハニーガイドの役目を果たすことが知られている種の鳥で、木から木へ飛び移りながら木の上のハチの巣が隠れている場所を教えてくれる。この鳥は単独ではハチの巣を割り壊して中にある蜜蝋を取り出すことはできない。人間が蜂蜜を求めてハチの巣を採る際に、ノドグロミツオシエにとって美味しいごちそうである蜜蝋を残しておく。モザンビークではヤオ族はハニーガイドとしてノドグロミツオシエ呼び寄せるために独特な呼び声を使う。大きな顫動音に続いて低いうめき音を出すのである(音声参照)。Claire Spottiswoodeらがこの呼び声を使うヤオ族の男性20人にインタビューを行った結果、全員が父親からそれを学び、それがハニーガイドを引き付ける最善の方法だと述べた。Spottiswoodeらはこの共生関係の有効性とその呼び声そのものを確認すべく、ハニーハンターを追跡した。その結果、ノドグロミツオシエによるガイドの75%でハンターは最低でも1つのハチの巣を発見することができた。次に、ハニーガイドが特定の意味(協力の結果高い報酬が得られる)を持つ特別な呼び方に関連性を示すかをテストするために、この呼び方と他に2種類の「コントロール」音を録音した。そこで、著者と2人の地元のハニーハンターが15分間隔で7秒間のこの音響の合図を鳴らしながら歩き回った。ハニーハンターがハニーガイドを呼ぶ声を発した場合、結果として54%の確率でハチの巣を発見できた。対して各対照群の音の場合は17%であった。ハニーハンターのハチの巣発見率は実質3倍である。

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