News Release

「Twistocaloric」効果のある糸をねじって巻くことで冷たさを保つ

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

糸や繊維のねじりを変えることによって材料で冷却効果を誘発する方法が考案され、「twistocaloric(ねじり熱量)」冷却と名付けられた。この「ねじり冷蔵庫」はエネルギー効率の高い持続可能な代替材料で、家庭用冷蔵庫やエアコンで使用されることが考えられる。世界のエネルギー収支は相当部分が冷却に使われており、それは主に蒸気圧縮冷凍技術を使って行われている。この技術は安価であるとともに1世紀以上にわたって使用される中で高度に最適化されてきたが、有効性や強力な温室効果ガスだと分かっている冷却剤への依存という点で限界がある。冷却の必要性が世界的に高まるにつれ、効率向上やコスト軽減、より持続可能な冷却方法の必要性も高まっている。魅力的な代替冷却材料には固体の電気熱量材料と磁気熱量材料があり、これらはそれぞれ電場や磁場に反応して冷却効果を発揮する。しかし、どれも幅広い応用に必要な性能は実証されていない。一方、機械熱量材料 ―― 物理的変形によって冷却される固体 ―― は従来の蒸気圧縮技術より理論効率は約20%高い。今回らRun Wangらは天然ゴム、ポリエチレンの釣り糸、ニッケルチタンのような機械熱量材料のストランドにはねじると高い冷却力があることを示し、この現象を「twistocaloric」冷却と呼んだ。Wangらはこの技術の適用性を実証すべく、ねじりベースの冷却装置 ―― 「ねじり冷蔵庫」 ―― を作った。この装置は1サイクルで流水を最大で4.7℃冷やすことができ、その高い冷却エネルギーが強調された。

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