News Release

アート思考は一生もの:絵を描くことから創造性の開拓がはじまります

Peer-Reviewed Publication

Japan Advanced Institute of Science and Technology

Color Materials

image: Color materials enhance Children's creativity. view more 

Credit: JAIST

優れた科学者やビジネスの成功者となるために、注目されているのが「アート思考」。これからは、STEAM教育が主流になるといわれるように、アートの力は、人間の創造的活力を開拓する鍵のひとつです。その原点は、誰もが幼いときに経験してきた「絵を描く」ことに始まります。子どもたちの絵を描く力はどのようなことで伸びるでしょうか?北陸先端科学技術大学院大学のウランと永井は、650人の子どもたちが絵をどのように描くかをつぶさに研究しました。カラーペンや色鉛筆というシンプルな画材だけで、子どもたちは完成度のたかい緻密な絵を描きます。美術教育の場でも、教師や指導者たちはそれらの画材を使いこなすことを奨励します。しかし、それは一方で子どもたちの創造性を制限していることになりかねません。二つの図が示すとおり、色による表現は大切ですが、創造性は色塗りの段階に留めるのはもったいないことです。図2がその例です。切り抜いた写真を貼るという経験を通して、この小さな芸術家は楽しい夏の「お出かけの日」生き生きと家族やクラスメイトたちとコミュニケーションしたのです。をこのように表現画材(メディア)をミックスすることで、子どもたちはより活発に表現することができる傾向が示されました。この研究は、さらに、子どもたちには新しいメディアの適用だけでなく、複数の資料を使用した適応トレーニングでは数理的視点でオブジェクトの表現方法を教示することの効果等、様々な育成の可能性を示唆しています。誰もが経験してきた「描くこと」を創造性の原点として深く調査したことで、新たな育成方法のヒントが見つかりました。これらのヒントから将来の美術教育が変わる可能性があります。

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