News Release

マイクロプラスチックは海洋に散らばっているが、淡水や陸地ではどうか?

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

数百の科学出版物によって、マイクロプラスチックが世界の海洋を汚染していることはすでに示されているが、淡水系や陸上系におけるマイクロプラスチックの記録や研究はまだ始まったばかりである。今回のPerspectiveではChelsea Rochmanが、淡水動物(昆虫、蠕虫、二枚貝、魚、鳥など)においてもマイクロプラスチック汚染は報告されているものの、汚染の影響はほとんどわかっていないと強調している。海産食品中のマイクロプラスチックが人間の健康に及ぼす影響についてはよく問題になるが、塵や地下水や農業土壌中のマイクロプラスチックも非常に重大だと考えられる。Rochmanは、マイクロプラスチックが土壌と大気降下を介して移動しているという初期証拠を挙げている。また、粒子が風化したり汚れたり粉々に壊れたりしやすい外洋よりも、陸上系や淡水系を研究したほうが、マイクロプラスチック汚染の発生源をより正確に特定できる可能性があるとも強調している。著者は、マイクロプラスチックの研究は地球規模で行うべきであり、あらゆる段階のマイクロプラスチック汚染の規模・動態・影響について理解を深めるべきだと結論付けている。

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