News Release

植え込み型機器で心機能を評価する

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

状態の悪い心臓の血液循環を補助する機器を用いて、心機能に関する重要な情報を得る方法が開発された。この新しい方法は、臨床医に、心原性ショック(心臓が突然、体の必要量に見合う十分な血液を拍出できなくなる状態)後の心機能を評価する、より正確な方法を提供でき、組み込み型自動機械的循環補助システムへの道を拓く可能性がある。心臓発作の後、一部の患者は、生命を脅かす可能性がある心原性ショックを起こす。植え込み型機器(アビオメッド社のインペラなど)をしのぐ、循環を改善する治療法はほとんど存在しない。植え込み型機器は、左心室と呼ばれる心臓の部屋から血液を引き出し、体の主要動脈である大動脈に送る。植え込み型機器が心拍出量を改善するために機能しているかどうか評価する技術はなかった。このため、Brian Changらは、ポンプ機能と心機能のクロストークの可能性を検討した。Changらは、左心室拡張終期圧(LVEDP、収縮する前の最も充満した時点での心室の圧力)と呼ばれる確立された心機能指標の良好な代替指標として、ポンプのモーター電流とデバイスの圧力勾配(インペラの制御ユニットから得られる)に目を付けた。ブタモデルおよび循環ループと呼ばれる人工循環システムでは、このポンプ測定値がLVEDPと良好に相関していた。注目すべきことに、臨床で心原性ショックの治療を受けている患者のLVEDPの推定において、植え込んだインペラポンプからの情報は、確立された臨床プロトコールよりも感度が高かった。

###


Disclaimer: AAAS and EurekAlert! are not responsible for the accuracy of news releases posted to EurekAlert! by contributing institutions or for the use of any information through the EurekAlert system.