video: Video summarizing the challenges associated with injectable insulin formulations often used for management of type 1 diabetes, our innovative approach and solution, and the exciting results we present in our paper. This material relates to a paper that appeared in the Jul. 1, 2020, issue of Science Translational Medicine, published by AAAS. The paper, by J.L. Mann at Stanford University in Stanford, CA; and colleagues was titled, "An ultrafast insulin formulation enabled by high-throughput screening of engineered polymeric excipients." view more
Credit: [Credit: Professor Eric Appel, Assistant Professor of Materials Science & Engineering, Stanford University; Joseph Mann, PhD Candidate in Materials Science & Engineering, Stanford University; Caitlin Maikawa, PhD Candidate in Bioengineering, Stanford University]
新規の超速効型インスリン製剤は、糖尿病ブタモデルにおいて市販の製剤より約2倍速く活性のピークに達したと、新たな研究が報告している。この製剤は、9分という短時間でピークに達し、糖尿病患者にとって食事中の血糖値管理をより速やかに行えるためQOLを向上させられる。1型糖尿病は、慢性疾患の中で最も多くみられるものの1つであり、世界中で約4,000万人の患者がいる。糖尿病患者は通常、血糖値をコントロールするために定期的にインスリンの注射を行うが、現行のインスリン製剤には様々な問題点がある。例えば、速効型インスリン製剤であっても、活性がピークに達するまで90分もかかることがあり、食事中に迅速かつ効果的な血糖コントロールを必要とする患者にとっては、最適とは言いがたい。今回Joseph Mannらは、ポリマー賦形剤を用いてより活性の速いインスリン製剤をデザインした。この賦形剤はインスリンをより凝集性の低い状態に維持して、ホルモンが体内で自然に放出される場合により近い状態を模倣している。著者らは、ハイスループットスクリーニングを用いて様々な賦形剤を評価し、性能の最も高かった賦形剤候補に基づいてインスリン製剤を作製し、UFALと名付けた。これを糖尿病のブタに注射したところ、活性が9分でピークに達し、これは市販のインスリン製剤（25分でピークに達する）と比べて約2倍の速さであった。さらに、UFALはラットにおいても安全であり、ヒトにおける薬物活性をシミュレーションしたモデルにおいて、市販製剤および同様の速効型インスリンアナログより活性が優れていた。著者らは、この新規製剤のヒトにおける活性および安全性を明らかにするには、ブタのインスリン動態がヒトとは異なるため、さらなる研究が必要である、と注意を促している。
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Journal
Science Translational Medicine