News Release

荒れた天気が海洋に「爆弾」をもたらし、有益な波を放つ

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

X-Raying the Earth with Waves from Stormy Weather "Bombs" (2 of 2)

video: Top: Ocean wave hindcast of significant wave height. Downloaded from NOAA. Bottom: Pwave power back projected from California centered at 0.21 Hz. Each frame is updated every 3h, from Aug. 25 to Sept. 9, 2006. This material relates to a paper that appeared in the Aug. 26, 2016, issue of <i>Science</i>, published by AAAS. The paper, by P. Gerstof at University of California, San Diego in La Jolla, CA, and colleagues was titled, ""Weather bomb" induced seismic signals." view more 

Credit: Peter Gerstoft and Jian Zhang

大西洋の真ん中の「爆弾低気圧」によって引き起こされる様々な種類の波の中でも珍しい種類である地球深部の微かな振動波の検知に科学者らが初めて成功し、地球の構造や動き(海洋に起因するものも含めて)に関する理解の前進に一歩近づいた。脈動と呼ばれる微かな振動は、荒天時の海洋波が固体地球に打ち付けることで起きる現象で、世界中で検知可能である。脈動は地球表面のみを通って動く表面波と、地球内部を通って動く実体波として観測され、実体波は最近になってようやく観測が可能になった。一般的に、震源をより正確に予測するためには実体波の方が有益であるとされているが、地震の前に動物のみが感じることで知られる圧縮性の実体波であるP波の記録のみがこれまでに成功している。一方で、脈動活動の中でも私たちが地震の際に感じる「さざ波」的な実体波であるSV波とSH波は未だ観測されていなかった。西田究氏と高木涼太氏は今回の研究で、グリーンランドとアイスランドの間に発生した低気圧がもたらした水流によって生成された実体波を感知するために、観測用の深い井戸の孔底に地震計を設置した観測所のネットワークである日本の高感度地震観測網(Hi-net)を利用し、中国地方の202ヵ所の地震観測所においてP波、SV波およびSH波の全てを検知することに成功した。さらに著者らは、実体波の震源までの方向と距離の両方を特定し、実体波の進路に加えてその進路上の地球の構造に関しても洞察を加えている。今回の研究成果は、非常に複雑で理解が難しい地球内部をより詳しく知るために重要な役割を果たすだけでなく、地震や海洋上の暴風雨の観測をより緻密化するためにも役立つ可能性があると期待されている。Peter GerstoftとPeter D. Bromirskiは関連するPerspectiveにおいて、脈動のより詳細な説明とその歴史的背景について詳しく述べている。

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