News Release

科学を統合することで生物医学研究を最大限に高める

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

Phillip Sharpらは、今週のPolicy Forumで、工学・物理学・計算科学・数学と生物医学をさらに統合させる必要性について論じると同時に、今週いくつかの重要な提案をまとめた論文を発表する。著者らによると、20世紀に物理学と工学が融合したことで数多くの発展(ラジオ、電話、自動車、飛行機、コンピュータ、インターネットなど)が見られたように、生物医学分野でも適切に投資と努力がなされれば、同様の発展をとげる準備が整っているという。しかし、米国立衛生研究所から研究助成金(生物医科学のおもな研究資金源)を現在受け取っている主要な科学者のうち、物理学・生物物理学・数学・工学・生体工学分野の出身者はわずか3%しかいない。Sharpらは6月24日に発表する論文「Convergence: The future of health(融合:健康の未来)」のなかで、生物医学研究を発展させるためにこれらの分野の融合を強化・促進するよう、数多くの提案をしている。たとえば、補助金を融合プログラムに使用することを明確にしている生物医学研究に対して、連邦政府の補助金を大幅に増加すること。工学・計算科学・物理学の専門知識を取り入れられるように、助成金審査の仕組みを見直すこと。研究と教育の連携をさらに促進するために学校制度を再編成すること、などである。著者らは統合の可能性をうまく引き出しているプログラムをいくつか挙げているが、やるべきことがまだたくさん残っており、米国立衛生研究所が大きな役割を果たすだろうと述べている。

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