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地球規模のミミズの生物多様性パターンは気候の影響を受ける

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

新しい報告によると、世界中の土壌に存在するミミズの群集、およびミミズが提供する重要な生態系機能は、継続中の気候変動によって大きな影響を受け、その結果として陸上生態系全体に何らかの方法でカスケード効果をもたらす可能性があるという。この報告では、世界57カ国における7000カ所近いサンプリング場所で得られたデータを評価した。ミミズは非常に多様な生物の総称であり、世界中の土壌に豊富に分布している。ミミズの姿そのものはあまり見かけないが、ミミズが行う仕事には土壌環境を改変させる力がある。ミミズはトンネルを掘り、地下の行動圏を食べながら進む際に、生態系全体にわたって地盤改良や有機物分解や栄養循環といった重要な機能を果たしている。しかし、「生態系エンジニア」としてこうした重要な役割を果たしているにもかかわらず、地球規模のミミズの多様性や分布、あるいはミミズが直面している脅威に関してはほとんど知られていない。著者らによると、こうした地球規模のパターンを理解することは、気候変動などに起因してミミズの群集が変化した場合に、ミミズが提供する重要な生態系機能や生態系サービスがどのように変わるかを予測するうえで重要だという。Helen Phillipsら(世界35ヵ国の研究者141名からなる国際チーム)は、ミミズの群集の広範なデータセットをまとめ、多様性と個体数の地球規模のパターンを地図に表し、ミミズの生物多様性を形成している環境要因を評価し、地球全体にわたって地域ごとにミミズの群集をモデル化した。その結果、気候変数(特に降水量と気温)が、世界規模でミミズの生物多様性を予測する際に最も重要であることが示された。こうしたパターンは地上の生物でも同様に観測されているが、個体数と生物量の分布はまったく異なっている。熱帯の低緯度地域で生物多様性が最大になる多くの動植物とは違い、ミミズの種の豊かさと個体数は一般に中緯度地域で最大になることを、Phillipsらは見出した。この結果によって、ミミズの分布が気候に対して非常に敏感であることが浮き彫りになった。しかし、ミミズの群集が進行中の気候変動にどのように反応するのか、あるいは陸上生態系の機能全体にとってそれが何を意味するのかは、依然として不明なままであると、関連するPerspectiveでNoah Fiererは述べている。

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