赤色巨星が放つ光の研究によって、恒星内部の磁場 ―― 研究するのが難しいことで知られている領域 ―― の構造を理解するうえでの手掛かりが得られた。今回用いられた技術は、種々の天体における内部磁場を探るのに使用できるものであり、恒星の磁気が恒星の進化に及ぼす影響をより明確に示すことができる。恒星表面の磁場は観測できるが、恒星内部の磁場はこれまで観測が及ばなかった。ケプラー探査機を使った最近の研究により、不可解に「減衰する」内部活動（振動）を行う、赤色巨星という恒星が確認された。今回Jim Fullerらは、こうした恒星の内部を星震学（恒星が放つ光の振動を音波に変えるなどの技術）を使って探ることが可能なことを示した。Fullerらの分析結果によると、今回研究した赤色巨星の磁場は、赤色巨星を横切った音波をその恒星内部に閉じ込めるという ―― これにより、赤色巨星の核における、ある一定の振動モードでの謎の減衰を説明することができる。この研究は、一部の赤色巨星が「弱い」双極子モードをもつ理由について妥当と思われる説明を与えるとともに、恒星磁場の特性と進化について理解を深めるのにも役立つだろう。
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Article #7: "Asteroseismology can reveal strong internal magnetic fields in red giant stars," by J. Fuller; L. Bildsten at California Institute of Technology in Pasadena, CA; J. Fuller; M. Cantiello; L. Bildsten at University of California, Santa Barbara in Santa Barbara, CA; D. Stello at University of Sydney in Sydney, NSW, Australia; D. Stello at Aarhus University in Aarhus, Denmark; R.A. Garcia at CNRS in Gif-sur-Yvette, France; R.A. Garcia at Universit� Paris Diderot in Gif-sur-Yvette, France.
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