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化石の発見で、両生類についての古代カメレオンとの特定は誤りだった可能性が示された

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

2016年当時カメレオンの祖先とされた種について、その特定は間違っていたと2016年の最初の報告に関わった研究者らの多くが述べている。あの後間もなく琥珀の中に閉じ込められた同様の化石が発見され、新たにそれを調査した結果、その種は、現在生息している両生類とは似ても似つかない大昔に絶滅した謎深い小型両生類、アルバネルペトン科(albanerpetontids)だという。「このアルバネルペトン科はなんて不思議な平滑両生亜綱だろう。それらは爪、鱗、甲冑で固めたような頭蓋骨を持っていた。そして少なくとも一体には現在のカメレオンのような舌があった」と関係するPerspectiveでDavid Wakeは書いている。今日、両生類はカエル、サンショウウオ、アシナシイモリという特徴的な3系統に代表されている。しかし更新世初期までは第4の両生類が存在した。アルバネルペトン科である。この不可解な生物群は一般的に、断片的で保存状態の悪い数少ない化石でしか知られておらず、解明されていないことが非常に多い。Juan Dazaらは、多くの化石が閉じ込められたミャンマーの琥珀堆積物で発見され、倫理的に収集された新しい化石について報告し、アルバネルペトン科に属する新種の属、Yaksha perettiiを提示している。以前2016年のScience Advancesの研究に掲載された同様の化石は、当初、この新しい研究の著者らを含む研究者らがその化石には舌骨 ―― この特殊な骨のおかげで舌を飛び出させることができる ―― があることを主な理由にその化石Yakshaをカメレオンの祖先だとした。「他にそういった極端な舌骨のある分類群はないと考えられる。したがって、当初そう特定されたのは当然のことだろう」とPerspectiveでWakeは書いている。しかし、癒合した完全な頭蓋と、重要なことに、関連する皮膚、下、顎筋といった軟組織も含まれる今回の新たな発見によって、これらの種が当初は誤って特定されたことが示された。Dazaらは、Yakshaはカメレオンではなくアルバネルペトン科に属するとしている。これらの新発見を基に、これらの古代両生類は木登りが得意‐地下ではなく、木の近くもしくは木の上で生活していた‐で、舌を弾丸のように発射させて獲物を捕らえていたとDazaらは述べている。この特殊な摂食様式は、現在のカメレオンのものと同じ収斂進化だと今回は考えられている。

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