News Release

最初のデングワクチンの配備に向けた世界的な利用戦略を開発する

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

Developing a Global Strategy for First Dengue Vaccine Deployment

image: An analysis performed by scientists studying the world's first marketed dengue virus vaccine (Dengvaxia) has identified the need for a better understanding of how it should be deployed on a global scale, perhaps in conjunction with a diagnostic tool to identify individuals most at risk of negative effects. This material relates to a paper that appeared in the Sept. 2, 2016 issue of <i>Science</i>, published by AAAS. The paper, by N.M. Ferguson at Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health in Baltimore, MD, and colleagues was titled, "Benefits and risks of the Sanofi-Pasteur dengue vaccine: Modeling optimal deployment." view more 

Credit: Val Altounian / <i>Science</i> (2016)

世界で最初に市販されたデングウイルスワクチン(Dengvaxia)を研究している科学者が行った解析により、世界規模でDengvaxiaをどのように配備すべきかをより深く理解する必要があることが明らかになった。おそらく悪影響を受けるリスクが最も高い人を識別するための診断ツールが併用されると思われる。この結果は、利益を最大化するワクチン利用シナリオならびに大きなリスクを生む可能性があるシナリオを明らかにしており、デング熱に冒されている国の政策立案者に、どの集団にこのワクチンを接種すべきかを評価する重要な見識を提供するだろう。Dengvaxiaの承認までの道では、ワクチンの作成に20年かかった。これは主に、4種類のデングウイルス血清型と免疫系の複雑な相互作用のためである。この相互作用により、過去にある血清型に感染した人が次に別の血清型に感染したときに重度なタイプの疾患となることがある。東南アジアとラテンアメリカの子供達に投与したこのワクチンの第III相臨床試験では、有効性がまちまちであることが明らかになった。この結果は、地球規模でこのワクチンをどのように使えば最善かを考えている人々に課題を与えている。Neil Fergusonらは、政策立案者が現実社会でのワクチンを評価しやすくする取り組みにおいて、数学モデリングを適用して、さまざまなデング熱環境でのワクチン利用の影響を評価した。結果はこれまでの既存の臨床試験データを支持し、ワクチン接種は、過去にデングウイルスに曝露されたことのある人(血清陽性)の宿主免疫を強化するか、または特定のウイルス血清型に未感染の人(血清陰性)の感染時の疾患リスクを高めるかのいずれかであることが確認された。血清陽性のレシピエントは免疫化により大きな利益が得られ、血清陰性のレシピエントと比較してデング熱に罹った後入院する可能性が90%低くなった。Fergusonらは、ワクチン接種推奨のための情報を得る方法として、血清学的検査によってレシピエント候補者をスクリーニングすることを提案している。これは、妊婦を風疹とB型肝炎に対して免疫化するときに過去に使用されたアプローチである。Fergusonらによれば、この戦略によって来院率は最高30%減少する。Fergusonらは、現実世界での曝露の差を特性評価することは困難であるが、これは将来のデングワクチン候補を開発するための重要な優先事項であることを強調している。

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