News Release

新しいゲノムにより、ユーラシア大陸高地から古代アフリカへの移住が判明

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

Mota Cave (1 of 3)

image: Mota cave is where the burial was located. view more 

Credit: [Credit: Kathryn and John Arthur]

このニュースリリースには、英語で提供されています。

古代アフリカ人の全ゲノムについて初めて成功した塩基配列決定の1つを踏まえ、今回、現代のアフリカ人が以前考えられていた以上にユーラシア大陸の祖先の遺伝子を持っていたことが判明し、人類の歴史の解釈が見直された。古代アフリカ人のDNAサンプルを採ることは現代人の進化史を見直す際に重要である。これはそのDNAがその他のイベントを明確に把握するための基準となるからだが、この地域のDNAは気温の低い他の地域と比べて保存状態が悪い。これまでは満足な状態の古代アフリカ人のDNAが不足していため、現代のアフリカ人のDNAに頼らざるを得なかったのであるが、多数の歴史的イベント、とりわけ約3,000年前のユーラシア大陸西部からアフリカ東部への遺伝子の逆戻りといったイベントが混乱を来す要因となっていた。しかし今回、南エチオピア高地にあるモタ洞窟(Mota Cave)で発見された約4,500年前に生存していたヒトの骨から採った全ゲノムから、ヒトの歴史を理解する上で役立つ手掛かりが得られた。Motaと名付けられたそのヒトは遺伝分析により現代のエチオピアのアリ族に近いことが判明した。Marcos Gallego Llorenteらはアフリカにおける遺伝的多様性の新基準としてMotaを使用し、3,000年前にユーラシア大陸から逆戻りしてきた遺伝子は新石器時代に中近東からヨーロッパへと拡大したものと源が同じであることを突き止め、ヨーロッパに農業をもたらした農耕民の直系の子孫がアフリカの角と呼ばれる地域での新しい形の食料生産にも貢献したと考えられると述べている。さらに、この新基準に照らして、追加4~7%のアフリカ人のゲノムがユーラシアを起源としてアフリカ西部および南部まではるばる拡大し、ユーラシア大陸からの逆戻りは以前に考えられていたよりもはるかに高地から、しかも地域的にも拡大していたとLlorenteらは推測している。これらの新しい研究結果により、現代人の進化史の解明が進んだ。

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Article #16: "Ancient Ethiopian genome reveals extensive Eurasian admixture throughout the African continent," by M.G. Llorente; A. Eriksson; V. Siska; J.T. Stock; A. Manica at University of Cambridge in Cambridge, UK; E.R. Jones; D.G. Bradley at Trinity College Dublin in Dublin, Ireland; A. Eriksson at King Abdullah University of Science and Technology (KAUST) in Thuwal, Saudi Arabia; K.W. Arthur; J.W. Arthur at University of South Florida, St. Petersburg in St. Petersburg, FL; M.C. Curtis at Ventura College in Ventura, CA; M.C. Curtis at University of California, Los Angeles in Los Angeles, CA. For a complete list of authors, see the manuscript.


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