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隔日断続的断食では、通常の日々のエネルギー制限に比べて脂肪の減少が少ないことが試験から示唆された

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

隔日断続的断食スケジュールによる脂肪減少の利益は、日々のエネルギー摂取量を制限する「通常の」食事療法よりも少ないことが、36名を対象とした新しい3週間ランダム化試験で示された。この試験は、痩せた人を対象として断食と日々のエネルギー制限の効果を解明する初めての試験の1つであり、隔日断食では、標準的な日々の食事をしのぐ断食に特異的な健康や代謝の利益が得られない可能性があることを示している。しかし著者らは、大規模な集団を対象とした長期研究が必要であると警告している。自発的な断食期間と断食をしない期間を繰り返す断続的断食は、最も人気のある減量法の1つとなっている。一日の一部の断食から、人気のある5:2ダイエット(週5日食事をして2日断食する)、そして隔日断食(食事をした日の翌日は断食する)まで、多くのさまざまな断続的断食スケジュールがある。多くの参加者は、このような断食スケジュールを採用して続けることは比較的簡単だと報告しており、理論上、断食により代謝に減量を促進する有益な変化が誘発されることが示唆されている。しかし、断続的断食の断食特異的な影響を検討した研究や日々のカロリーを単純に減らす食事療法の影響と比較した研究はほとんどない。Iain Templemanらは、痩せた参加者36人を募集し、さまざまな食事療法を3週間行う3群に12人ずつ分けた。第1群は制限のある隔日絶食の食事療法(習慣的な1日のエネルギー摂取量の150%を1日おきに摂取)を行い、第2群はエネルギーを一致させた絶食しない食事療法(1日のエネルギー摂取量の75%を毎日摂取)を行い、最後の群はエネルギー摂取量を制限しない隔日断食(1日のエネルギー摂取量の200%を1日おきに摂取)を行った。3週間後、体重と脂肪の減少は第2群が最も大きく、脂肪減少量の平均値は1.57 kgであった。一方で、隔日絶食を行った第1群は、体重は減少したが脂肪の減少の効率は低く(平均0.74 kg)、最後の群は体重も脂肪も有意に減少しなかった。3群の心血管代謝の健康状態、代謝関連分子、脂肪細胞の遺伝子発現に重要な差はなかったことがその後の研究で明らかになった。Templemanらは、隔日断続者は食事療法開始前にあまり活動的でなかった傾向があり、それが脂肪減少に影響を与えた1つの因子である可能性があると指摘している。Templemanらは、隔日断食を考慮している人は、エネルギー消費を維持するために、運動する機会を確実に設けるべきではないかと考えている。

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