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エボラ診断のための簡単で迅速な検査で大流行のコントロールを改善する

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

David Sebbaらが、同様な初期症状を示すエボラ感染症とラッサ熱やマラリアなどの他の風土病を30分未満で区別できる診療現場での診断検査を開発した。Sebbaらの技術は、資金が少ない状況でエボラ流行の検出と管理を合理化できる簡単な診断ツールを提供するものである。2014年の西アフリカのエボラ大流行(これまでで最大のエボラ流行)は11,000例以上の死亡を引き起こした。コンゴで進行中のエボラ大流行はこれまでで2番目に大きく、拡大を続けており、この疾患が公衆衛生に持続的な危険を与えていることを強く示している。研究者らは有効なワクチンを開発したが、エボラは初期症状がラッサ熱やマラリアなどの他の発熱性疾患と似ているため、依然として発見が難しい。さらに、エボラ流行は検査の基幹施設がなく訓練を受けた検査担当者のいない地域で生じる傾向がある。今回、Sebbaらは、遠隔地で使用できるようデザインした、エボラ診断用の携帯型の検査を開発した。この検査は、SERSと呼ばれるタンパク質検出技術に基づいており、乾燥させた試薬の入ったバイアルに少量の血液検体を加えることで機能し、約30分で結果が出る。この基盤技術は低温で保存する必要がなく、電気のない地域でも利用できる。サルモデルでこのデバイスを試験した後、Sebbaらはセネガルとギニアで臨床検体586個に対してフィールド検査を行い、この診断法がエボラ感染症に強力な感度を示し、マラリアに優れた感度を示すことを明らかにした。Sebbaらは、さらに試験が必要だと指摘しているが、この技術によって、大流行時のこれらの疾患をよりタイムリーに診断できるだろうと述べている。

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