News Release

四足の化石により、ヘビが穿孔動物の祖先から進化したことが示された

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

<em>Tetrapodophis amplectus</em> Hands

image: <em>Tetrapodophis amplectus</em> hands are pictured. view more 

Credit: [Credit: Dave Martill, University of Portsmouth]

このニュースリリースには、英語で提供されています。

四足のヘビの化石が発見され、この亜目は海洋生物ではなく穿孔動物の祖先から進化したと考えられることが示された。ブラジルのクラト層で発見された珍しいこの四足の化石試料から、これらの生物が今日の馴染み深い‐しばしば怖いとも感じる‐ニョロニョロ這う光沢のある爬虫類へとどのように変化していったかについて知識を深めることができる。この種の遺伝的特徴と形態学的特徴の双方を他の既知のヘビの種と比較分析し、4つの独立した分析で各要素をそれぞれ重点的に調べることにより、著者らはこの四足動物が実際に現代のヘビの祖先であることを確認した。新たに発見されたこのTetrapodophis amplectusは、1億4,600万~1億年前に生存していた種で、短い鼻、長い頭蓋、細長い体、うろこ、大きな獲物を飲み込むための牙状の歯と柔らかな顎といった多数の典型的なヘビの特徴を持っている。また脊椎骨構造も現代のヘビに見られる標準的なもので、それにより獲物を締め付けるために必要な極度の柔軟性も備わっている。明らかに大きく異なる点はTetrapodophisの4本の足である。それらは移動のために使われていたとは考えられない。外側の短めの指と長く伸びた第2指から推測すると、むしろ、獲物を捕まえる目的か、交尾中に相手を握る目的か、足は握る際に使われていたと著者らは述べている。著者らはまた、この化石試料には水生動物に一般的に見られる横方向に圧縮された長い尾がないことも指摘しており、これはヘビが海洋生物の祖先から進化したのではないことを示している。これらのことから、興味深いこの化石により、ヘビがどのように現代の世界に登場してきたのかが示された。PerspectiveではSusan Evansがこの化石について詳しく説明している。

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Article #14: "A four-legged snake from the Early Cretaceous of Gondwana," by D.M. Martill at University of Portsmouth in Portsmouth, UK; H. Tischlinger in Stammham, Germany; N.R. Longrich at University of Bath in Bath, UK.


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