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回帰新星であるへびつかい座RS星の研究から明らかになった潜在的ガンマ線発生源

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

回帰新星であるへびつかい座RS星(RS Oph)からの繰り返される爆発によって陽子を超高エネルギーに加速するために好ましい環境が提供されていると新たな国際的研究が報告している。今回の結果から、以前は正当に評価されていなかった銀河宇宙放射線の発生源が示唆され、粒子エネルギー化モデルが制約されており、レプトン放出シナリオに対してハドロン起源のガンマ線放出が支持されている。回帰新星の爆発は繰り返され、白色矮星及び近傍軌道にある主系列の伴星を特徴とする連星系において発生し、そこでは物質が当該伴星から連続的に引き剝がされ、当該白色矮星の表面へと移動する。10年から100年以上の間で変化する不規則な間隔で白色矮星上に水素が蓄積されることによって熱核爆発が引き起こされ、これは新星として観測され、その中には高エネルギーガンマ線を放出するものがある。しかしながら、そのような放出の起源は謎のままであった。今回、高エネルギー立体視システム(H.E.S.S.)という研究者たちの国際的グループはRS Oph回帰新星の2021年の爆発の観測を報告している。当該爆発後約1ヵ月にわたりRS Oph放出のモニタリングを行うことによって、これらの著者たちは当該新星のスペクトルおよび経時的変化を追跡することができた。この放出に関わる物理をモデル化し、これらの著者らはRS Ophの爆発から出て広がりつつある衝撃波によって陽子がギガ電子ボルトおよびテラ電子ボルトのエネルギーにまで効率的に加速されたことを示唆しており、そのことによってガンマ線発生源が示唆され得る。


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