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選択的な社会的学習は複雑な文化知識の保存に役立つ

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

Bill Thompsonらが新たに実施した社会的学習の実験によると、成功した教師を選んで複雑な戦略の学習を助けてもらえれば、効率的な戦略が蓄積して文化全体に広がりやすいという。この結果は、料理から航海に至るまで、非常に複雑な文化的「能力」が、選択的な社会的学習を通じて保存されうることを示唆している。革新的な戦略は次世代に伝えるのが難しいものだが、戦略のおかげで、人類は多様な生態系に進出して数世代にわたり成果をあげてきた。しかし、戦略が文化に蓄積する様子を説明するのはこれまで難しかった。数学モデルでは、成功した個人から学習すれば、稀有だが重要な問題解決の戦略を保存できることが示唆されている。この問題を説明するため、Thompsonらはネット上で募集した3,450人を20のグループに分けた。そして、参加者はソート問題を解くアルゴリズムを探し、その解決策を実験上の12世代にわたって伝えていった。第1世代は、各自が自力で解決法を考え出した。その後、参加者の半数は、アルゴリズムの実演者の成績に基づいて、前の世代から実演者を選べるようにした。残り半数は、実演者の成績については何も知らされなかった。問題を解決する2つの主要アルゴリズムが導き出され、多くの人がそれを使用するようになったが、もっとも効率的なアルゴリズムが広がったのは、以前の成績に基づいて実演者を選べた場合だけだった。関連するPerspectiveではJoseph Heinrichが、選択的な社会的学習は、人類の進化に不可欠な文化知識の保存に役立つ可能性があると論じている。


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