News Release

ディプロマシー(Diplomacy=外交)というボードゲームの勝者はAI

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

Meta Fundamental AI Research Diplomacy Team(FAIR)が行った新たな研究によると、CICEROという名称のAI(人工知能)エージェントがディプロマシーというオンラインボードゲームを完璧に習得しているという。セルフプレイによる訓練だけを使用して学習することができるチェスや碁のような競技を対戦することにAIは成功してきているけれども、自然言語による交渉、複数競技者間の協力や競争が要求されるディプロマシーのようなゲームは、達成困難な課題であった。FAIRが開発したこの新AIエージェントは、自然言語を模倣することができるだけでなく、より重要なことに、このゲームにおける人間の競技者の目標、信念及び意図の幾つかをも分析し、そのような情報を用いて、一致したり競合する関心事項から成る行動計画を見つけ出し、その計画を自然言語で伝達すると今回の研究者らは述べている。オンラインによるディプロマシーのリーグ戦における40回のスピードゲームにおいて素性を隠して人間と対戦したところ、CICEROは人間の競技者による平均得点の2倍超の得点を獲得し、競技を複数回対戦した参加者の上位10%に入っていた。CICEROは82名の特異な競技者たちに対する人間の競技者として「合格」しており、これらの人間の競技者たちがAIエージェントと対戦していると確信したことを示唆するゲーム内メッセージは見られなかったという。


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