News Release

化学合成の自動化に向けた新たなアプローチ

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

ロボットプラットフォームを使用して、物理的介入をすることなく、手作業によって達成されるのと同等な収率および純度で3種類の医薬品が製造された。これらの成果によって化学合成の自動化に向けた新たなアプローチが示されている。歴史的に見ると、自動化は一種類の化学反応または作業の流れに限定されるため、化学物質合成作業の大部分は手作業で実施されなければならない。合成化学者らは、このような作業を実施するが、自身では当たり前だと思っているセンスおよび技能を使用している。自動化されたアプローチを採って、これらのステップを自動化する方法を発見することは困難だがやりがいのあることであった。今回、このような障害を克服すべく、Sebastian Steinerらは意思決定に基づく手順を自動化する方法を創作している。この意思決定に基づく手順は分子の集合体に関係した作業であり、訓練を受けた化学者らが通常、視覚的に実施している。伝導度センサーを使用して、今回の自動化を達成しており、この伝導度センサーは人間の視覚を上回る性能を発揮する可能性があると今回の論文の著者らは述べている。自動化されたプロセスのステップは、モジュール式ロボットプラットフォームで実施されており、このモジュール式ロボットプラットフォームでは化学用プログラミング言語が実行されて、関連する分子の集合体の形成および制御が行われている。重要なことに、このロボットプラットフォームに与えられる命令は、プログラミング知識のほとんどない利用者が作成することができる。3種類の医薬品(ナイトル、ルフィナミドおよびシルデナフィル)を製造するよう命令することによって、自分たちのロボットプラットフォームの能力を実証しており、物理的介入がなく高品質で実施されている。これらの3種類の医薬品すべての合成経路はデジタル符号として捕捉されていて、このデジタル符号はロボットプラットフォーム間でフレキシブルに転送することができ、複合分子の再現性およびこれへのアクセスが多いに向上されていると著者らは述べている。

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