News Release

抗菌性物質フリーの家畜から抗菌性物質が検出され、ラベル表示方針を改革する必要性が強調される

Reports and Proceedings

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

Policy ForumではLance Priceらが、抗菌性物質を使われた家畜がRWA(抗菌性物質不使用飼育)サプライチェーンに入っていることを示し、消費者向けの食肉ラベル上のRWA表示は正しいとは限らないと述べている。彼らの研究結果は、RWAというラベル表示の完全性を保証するには方針改革の必要があることを強調している。「RWA獣鳥肉の需要拡大によって、食用動物の生産における抗菌性物質の使用に歯止めがかかると考えられる。しかし、米国農務省(USDA)のRWAラベルの完全性は低落しており、その原因は検証と実施の甘さにある」とPriceらは書いている。「USDAがRWA表示を厳密に検証しようと行動を起こす、もしくは、小売業者が自身の無知をセーフハーバーの範囲から除外するまでは、消費者はこれらのラベルの正確性を信じるべきではない。」抗菌性物質フリーの獣鳥肉は動物性食品の分野で市場が急拡大している。しかし、個々の消費者がRWA表示を検証するのは簡単ではなく、RWA表示を確実に妥当なものにするには生産者、小売業者、第三者認証機関、政府規制機関に頼らなければならない。アメリカ ―― 牛肉の生産輸出主要国の1つ ―― では、生産者がRWAと表示するにはUSDAの承認が必要で、それによって市場における信頼性と価値が付与される。しかしPriceらによると、USDAはRWA表示の妥当性確認のための経験的抗菌性物質試験を要求していないという。Priceらは抗菌性物質を用いた肉牛がRWA市場に混入しているかどうかを判断するために、「完全抗菌性物質フリー」の食肉市場向けに解体された肉牛で抗菌性物質検査を行い、抽出したフィードロットの一部の牛に実際に抗菌性物質が使われていたことを示すエビデンスを発見した。この結果は現在のRWA承認とラベル表示が完全性に欠けることを示している。Priceらはこれに対応するために、RWA表示の真実性をより確実にするための方針改革、たとえば現場でのUSDAによる抗菌性物質試験や違反者の一般公開など、複数の提案をしている。


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