マリモにも年輪がある! 〜地上最小スケールの栄養循環〜
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神戸大学大学院工学研究科の中山恵介教授らの研究グループは、マリモの年齢推定と成長に欠かせないメカニズムの解明に成功しました。今後、将来におけるマリモの維持管理に役立つことが期待されます。
横浜国立大学 大学院工学研究院/先端科学高等研究院の小坂英男教授、関口雄平助教らは、ダイヤモンド中の電子をゼロ磁場環境で制御することで、電子と自然放出される光子の幾何学的な量子もつれの生成に世界で初めて成功しました。
【ポイント】 ・ 放射線耐性を持つ口腔がん細胞から放出される細胞外小胞が、内包しているマイクロRNAという分子を介してアポトーシス(細胞死)を制御し、がん細胞に放射線抵抗性を獲得させることを明らかにしました。 ・ 口腔がん患者の血液中に存在するマイクロRNA(miR-503-3p)を測定することで、患者の放射線治療の治療効果や予後を予測できる可能性があることを明らかにしました。 ・ 細胞外小胞による新たな口腔がんの放射線耐性獲得メカニズムが明らかとなり、この仕組みを応用した新たな診断法・治療法の開発につながる可能性があります。
地球のような惑星の種となる塵(ちり)の粒子の成長が、火山の噴煙から灰だけが降り積もる現象によく似たメカニズムで引き起こされているかもしれません。国立天文台の天文学専用スーパーコンピュータ「アテルイⅡ」のシミュレーションによって明らかになりました。
【ポイント】 ・脂質異常症注1)の新規治療標的として注目されているタンパク質「ANGPTL3」注2)に対するペプチドワクチン注3)治療薬を開発しました。 ・同治療薬は、過食や肥満に伴う脂質異常症のマウスモデルに対して、脂質異常症および脂肪肝の改善効果を示しました。 ・同治療薬は、遺伝性疾患である家族性高コレステロール血症注4)のマウスモデルに対して、脂質異常症および動脈硬化症の改善効果を示しました。 ・同治療薬は、脂質異常症および関連疾患に対するより安価な新規治療オプションの一つとして期待されます。
・DNUCを開発し、その精度を前向きに検証しました。 ・AIにより潰瘍性大腸炎専門医と同等の一定の内視鏡評価が可能となりました。 ・AIにより粘膜生検を採取しなくても組織学的評価が可能となりました。 ・AIにより患者さんの予後が予測可能となりました。
沖縄科学技術大学院大学とケンブリッジ大学の研究チームは、太陽電池として有望なペロブスカイトの効率を制限する3種類の欠陥の性質と作用を明らかしました。また、欠陥に対する処置の効果がそれぞれの欠陥ごとに異なることを発見しました。
(ポイント) ・ ヒト成人骨髄細胞から半永久的に増殖する不死化赤芽球細胞株「ELLU細胞」を樹立 ・ ELLU細胞は、培養条件の変更だけでヘモグロビン合成や赤血球への分化が可能 ・ 将来的に赤血球の体外大量生産による輸血医療への応用が期待される
OISTとFC琉球が連携します。脳科学の知見を活かし、将来的にプロアスリートのパフォーマンス向上にも貢献できるプロジェクトを目指します。
神戸大学バイオシグナル総合研究センターの長野太輝助手、鎌田真司教授らの研究グループは老化ストレスを受けた細胞にビタミンB2を添加するとミトコンドリアのエネルギー産生機能が増強され、老化状態に至るのを防止する効果があることを明らかにしました。老化した細胞が体内に蓄積すると加齢性疾患や全身の老化の原因となることが示されていますので、今後ビタミンB2を利用した医薬品や栄養補助食品により細胞の老化を抑制することで加齢性疾患の予防・改善や健康寿命の伸長につながる可能性があります。